「撫でるだけ」で母の痛みが和らいだ日から学んだこと

2025.09.16

「撫でるだけ」で母の痛みが和らいだ日から学んだこと

母が、がんと診断されたのは、私が29歳のときでした
ステージⅣ。余命は2年と告げられました

それからの生活は、母と過ごす時間を優先する毎日。


やがて1年を過ぎた頃、骨に転移が見つかり、痛みは増していきました。

痛み止めを使っても、苦しそうにカラダを丸める母
私にできることは本当に少なく、ただそばにいることしかありませんでした

そんなある日、母が言ったのです。
「その缶コーヒーを温めて、それで撫でてほしい」

温めた缶コーヒーで、母の背中を撫でる


すると不思議なことに、「楽になった」と言うのです
私はそれから、ひたすら撫で続けました

骨格ベクトレを学んで気づいたのは、この「撫でる」行為の意味です。


単なる気休めではなく、筋肉の緊張をゆるめ、神経の興奮を落ち着かせる効果がある
人の手や温かさには、体の深い部分に働きかける力があるのです

あの時は必死でただ撫でることしかできませんでしたが
今思えばそれこそが一番のケアでした。


骨格ベクトレの考え方にも通じる「触れる」「撫でる」という行為
それが、カラダと心の両方に作用する力を持っていると、身をもって知りました

だから私は伝えたいのです。
骨格ベクトレは、ただのセルフケアの技術ではありません
人を支え、自分を守るための「すごい力」なんです


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